昌彦

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チビがやって来た理由(交通事故、下半身完全麻痺)

うちの病院のスタッフであるチビですが、うちの病院に来るに当たって、かなりの物語がありました。まだ子猫で、轢かれた状態でやって来たのです。前足は動くのですが、後ろ足は動かず、麻痺により、痛みはほぼ無く、自分自身での排尿排便が出来なくなっていました。拾ってきた方は面倒は見れないとのことでしたので、安楽死しかないか‥‥という話にまでなったのですが、うちのスタッフが可哀想だから病院で買いましょう!と言い出したため当院で飼うことになりました。また、どうせだからということで、エラスポールという、最近では椎間板ヘルニアの手術とほぼ同じ回復率が得られると言われている薬での治療を行いました。ちなみに、自力排尿できない子での回復率は80%もあるという治療法ではありました。ただし、あくまで椎間板ヘルニアやダメージを受けた時に起こる炎症を抑えて、二次被害を防ぎ、回復には自己治癒が必要(これは手術も同じ)なため、排便、排尿の世話は一月は続けていたかと思います。ですが、次第に排尿ができるようになり、排便もできるようになり、足はドンドン動くようになって行きました。今では普通に歩くし元気に飛び跳ねます。ただし、普通の子猫ほど完璧に歩くことはできないため、着地に失敗してからは飛び降りるということはしなくなりました。病院内に離すと、車の音を怖がってしまうため、すぐに車道側ではない方に行ってしまいます。外に逃げる心配が無いから良いんですけどね😄このように、今現在では椎間板ヘルニアはかならずしも外科手術をでしか治療できないものではなくなっています。当院では内科療法が良いか外科療法が良いか、メリット、デメリットを含めて説明し、治療をしております。今回のチビの例は極端に上手くいった例だと思っていただいた方が良いかと思います。