セミントラ、また発売停止腎不全に効果のある、セミントラ。以前、一度発売停止になりましたが、再び販売停止になってしまいました。錠剤での同薬は存在しますが、人間用で、かなり用量が多くなっています。ご迷惑をお掛けしますが、ご了承ください。2024.03.29 08:00
フィラリアの検査も始めました昔と異なり、フィラリアの検査も便利になりましたね。簡単な顕微鏡検査だと、温かい季節にならないとフィラリアに感染していても検出できず、検査キットは高額で、血液が多めに必要でした。現在では少量の血液があり、多少寒くても、簡単に抗原検査〔フィラリア本体がいるかどうかの検査〕により、フィラリア感染の有無が確認できてしまいます。2024.03.28 00:30
下水道の工事、終わりました!本来は一周間程かかる可能性があった下水道の工事なのですが、2日で終わりました。そのため、トリミングや手術などもすでに可能です。もし、このブログを読んでいて、トリミングをしたい!という方がいれば、すぐに入れる状態ですよ😀2024.03.28 00:21
プラシーボの逆、水滴実験・ノーシーボプラシーボとは偽薬実験ともいい、本当はなんの効果も無い薬を飲ませたのに、体調が回復したりする現象です。要は思いこみで病気が治っちゃう訳ですね。「病は気から」と言いますが、中には末期癌が治った人すらいます。ではノーシーボとは何か。プラシーボの逆で、思いこみで人は具合が悪くなるのか?ということです。昔、アメリカのとある死刑囚に、実験を持ちかけた科学者達がいました。当時、人間の全身の血液の量は大体体重の10%位だと考えられており、その科学者はもっとたくさんあるはずだ、どうせ死刑なら、この実験に協力してくれないか?と持ちかけた訳です。この実験、水滴実験と言うのですが、実際には血液を抜かないで、水滴がポタポタ落ちる音を死刑囚に聞かせて、どうなるか?という実験だった訳です。この死刑囚は、科学者が、「体重の10%以上の血液が抜けたよ」と伝えられた時には、なんと死んでしまっていたんです。(ちなみに人間の血液量は、10%より少なく、体重✕1/13kgだそうです)ノーシーボやマイナシーボとも表現されますが、人間は思いこみで死んでしまうことが、この実験で証明されてしまったんです。他にも、完全に健康な人に、「あなたは末期癌ですね」と医療ミスで伝えられたところ、その人はどんどん元気が無くなり、告知された期間も待たずに亡くなってしまった、ということが起こったことが知られています。ワンちゃん、猫ちゃん達に思いこませることはできないので、プラシーボで治すことはできませんが。また、僕のストレス性喘息は普通の喘息よりずっと治りにくい、と言われていますが、喘息が治る新薬です!とでも言われて、治ったりしないでしょうか?実際に、喘息で倒れて半月分記憶喪失になったことがあるのですが、その時、自分が喘息にかかっている、ということを忘れていたんです。なんと、その頃は喘息の症状が一切出ませんでした。自分が喘息だ、ということだけを忘れさせる治療は無いものですかねぇ?2024.03.24 07:52
質問があったので、最近良くため息をしていると指摘を受けました。ですが、どちらかというと、吸入器を使用していても、ちゃんと呼吸が出来ておらず、呼吸がしっかりとできていないために、呼吸を大きく吸っているのが現状です。花粉症で鼻呼吸ができないのと、気道が狭くなっているようです。ちょっと耳障りかもしれませんが、ご了承いただければ幸いです。2024.03.19 13:35
尿道閉塞ワンちゃんと猫ちゃんで重症度が異なりますが、基本的に雄が罹り、かつ、尿が3日以上出ないと、尿毒症になり死亡する可能性も出てくる病気です。今までで一番連れて来るのが遅かったのは猫ちゃんを10日、尿が出ていないのに来院せず、膀胱は破裂し、そのまま死亡してしまったこともあります。ワンちゃん、猫ちゃんで重症度が違うと言うのは、猫ちゃんは尿道が柔らかく、尿道カテーテルを簡単に入れることができ、閉塞の解除も簡単であると言うことです。一方、ワンちゃんの場合、ペニスに陰茎骨という、骨が存在しており、石が引っかかった時の閉塞を深刻にしています。今までで一番困ったのは、通常陰茎骨の手前側で引っかかるのですが、寄りによって、陰茎骨の部分で引っかかってしまったワンちゃんです。こうなるともう、手術して摘出手術する以外の方法が存在しません。何度も石が引っかかったり、引っかかってもう取り去ることができない場合、陰嚢部分を切り取って、尿道を開き、その部分に新しい尿動口をつくる手術を行うことになります。手術自体は難しくないのですが、粘膜と皮膚を縫い合わせる際に、これがくっつくのに時間がかかるため、術後の管理の方が大変な手術と言えるでしょう。2024.03.16 08:16
犬の痒みと湿疹、膿皮症膿皮症と言うのは、要は湿疹が酷くなったものです。さらに酷くなると、膿痂疹と言って、範囲が広くなります。これらはすべて痒くなる皮膚病なのですが、医学と同じく獣医学も日々進歩しています。昔はかゆみ予防にステロイドを使用すると、免疫力が落ちて、皮膚の炎症が酷くなる!と言われてステロイドを使用するのは禁忌とされていました。ですが、現在では相当高容量で使用しなければ、ステロイドにはそこまで免疫力を落とす効果が無いこと、痒みのせいで引っ掻いて、飛び火の様に皮膚病を広げてしまう方が問題であること、これらのことから、現在では抗生物質と一緒にステロイドを使用することが推奨されています。膵炎では絶食が勧められていたのが食べられるならできるだけ食べさせるように、椎間板ヘルニアの手術の権威だった人が、内科療法を勧めるようになったり、獣医療も進歩しています。痒みに関してはアレルギーやアトピーが関連していることがほとんどなので、これらを完全に抑える方法が出てくれると良いですね😊2024.03.16 08:04
犬と猫の糖尿病のちょっとした違い生理学的な専門用語を使うと分かりにくくなるので、簡単にわかるように説明させていただきます。まず、ワンちゃんの糖尿病は基本的に、膵臓の機能が完全に失われることが多いため、一度必要なインスリンの量がわかると、毎回決まった量を注射することで、血糖値を抑えることができる傾向にあります。ただし、確実ではないので、もちろん検査をしながらインスリンの用量を決めることがほとんどです。一方、猫ちゃんの糖尿病の場合、膵臓のインスリン分泌機能が完全に無くなることがなく、その時々によって、インスリン分泌量が減ったり増えたりするため、より細かい血糖値の検査が必要になってきます。当院では2週間ごとに、当日の血糖値と長期血糖を表すフルクトサミン(人間のヘモグロビンa1cとほぼ同じ変動を示すことが分かっています)を調べて、打つべきインスリンの用量を決定しています。また、ワンちゃんより猫ちゃんの方が糖尿病になりやすい傾向にあるようです。糖尿病になってから、インスリンを打たないでいると、ケトアシドーシスと言って、体に毒であるケトンと、血中の酸性度が高まり、死亡することがあります。さらに、高用量のインスリンを打ってしまっても、低血糖症を起こして死亡することがあるため、定期的な血糖値の確認が重要になってきます。猫ちゃんの方が変動があるため、多く打ってしまったり、少なく打ってしまったりすることが起きやすいと言えるでしょう。このように、糖尿病は死に直結するため、甘く見ずに、しっかりと定期的な検診を受けることが重要です。最後に、糖尿病になったかどうか、を判断するポイントが、多飲多尿、食べているのに痩せてくる、最終段階になると黄疸が出てくる、などが特徴です。予兆に気づかないことが無いように気をつけましょう。2024.03.14 03:22
海藻サラダは日本人しか食べられない皆さん、生の海藻を食べることができるのは日本人だけだということを知っていましたか?焼き海苔などの様に、火を通せば問題ないのですが、生の海藻を消化してくれる腸内細菌は日本の中にしかいないらしいのです。つまり、日本人以外が海藻サラダを食べると、消化されずにそのまま下痢になって出てきてしまう訳です観光客の方などは、日本では居酒屋などのサラダにも海藻が入っていることをよく知っているらしく、ちゃんと警戒しているそうです。でも、日本旅行初心者の方は間違えて食べてしまいそうですよね。世界中の人が海藻を食べられるようになれば、食糧難もかなり改善されるのではないでしょうか?2024.03.12 04:05
猫はどこを撫でられるのが一番嬉しい?世の中には題名のようなことを、熱心に研究している人達がたくさんいます。では、猫ちゃんはどこを撫でられるのが一番嬉しいのか?それは目と耳の間。つまり人間で言えば眉毛の辺りです。意外に思う人も多いでしょう。顎の下や、しっぽの付け根辺りが良いんじゃないか?と感じる人も多いかと思います。顎の下は、分泌腺が豊富で、どちらかと言うと、猫ちゃん自身がマーキングのために擦り付けるのを好む形です。また、しっぽの付け根を触ると、しっぽをピーンと伸ばして嬉しいような反応をしますが、実はここは猫ちゃんにとって、性感帯に近いもので、ここをあまりしつこく触られるのは、猫ちゃんにとってはあまり嬉しいことでは無いそうなんです。結果、研究者達がしっかりと調べた結果、眉毛の辺りが、猫ちゃんが最も好む撫でられ場所であることが判明したのだそうです。あまり眉毛の辺りを撫でることなんて無いですよね?今度からその辺りを撫でてあげましょう。猫ちゃんが喜びます😄2024.03.11 10:06
触ってみて確認できたのに、その後、潜在精巣に。人間の赤ちゃんの場合、産まれた時にはもうすでに、陰嚢内に睾丸が降りてきていることがほとんどですが、ワンちゃん猫ちゃんは産まれた直後はお腹の中に睾丸があり、時間が経ってから、鼠径(股の部分)にある穴を通って、陰嚢に降りてきます。大抵は、一度陰嚢に降りてきた睾丸はそのままになるのですが、鼠径にある穴が開いたままだと、稀に股やお腹の中に睾丸が戻ってしまうことがあります。通常、最初からお腹の中に残った睾丸を潜在精巣や陰睾と呼ぶのですが、戻ってしまった睾丸も、いずれ腫瘍化するので、お腹を開けて切除するのが普通です。ですが、つい最近、精管はあるのに睾丸が見つからないワンちゃんがいました。精管の頭の方からお尻側まで探しても睾丸が確認できない。先輩の先生から、一度だけそういうワンちゃんを見たことがあると聞きましたが、自分も経験するとは思いませんでした。このワンちゃんはその後色々あったのですが、それについては記載しないでおきます。少なくとも、各獣医が1回遭遇するかどうか、くらいの珍しさでしょう。2024.03.09 11:13
季節外れだけど、花火の玉屋と鍵屋花火と言えば夏の風物詩ですが、現実ではともかく、ドラマや映画、漫画やアニメなんかでは花火が打ち上がる際に、玉屋〜!鍵屋〜!と掛け声をあげます。この玉屋と鍵屋、もともと有名な花火屋から来ています。鍵屋は江戸時代から続いており、玉屋は19世紀に入ってから、8代目鍵屋から暖簾分けされて玉屋が誕生しました。しかしながら、玉屋を先に声をあげるのが普通ですが、玉家はたったの一代で火事をお越し、取り潰されています。つまり、現実、鍵屋はまだまだ代を重ねて続いていますが、玉家はあっという間に潰れてしまった訳です。wikipediaでも鍵屋の歴史は載っていますので、調べてみると面白いかもしれません。ちなみに全国の花火大会で鍵屋が花火を作っている訳では無いので、関係ない花火屋が玉家〜、鍵屋〜と叫ばれるのは複雑な気持ちになっているかもしれませんよ😅2024.03.09 11:05