クマ退治と猟友会あと愚痴

日本でヒグマ退治と言えば猟友会です。
そう、公務員やそれ専門の組織がある訳では無く、猟友会のボランティアに頼っている訳ですね。

ただし、ボランティアと言っても当然タダではありません。

何が悲しくて命がけで何の報酬もなくヒグマ狩りをしなくちゃいけないのか。

でも、つい最近、北海道の奈井江町は余りにも馬鹿な声明を出してしまいました。

「ヒグマ一頭、狩りから解体、焼却処分まで8500円でイイよね」

猟友会も趣味でやっているのに、「ヒグマが出たら緊急出動、弾丸を打ったとしても1万300円で!」

当然猟友会は猛反発、別にヒグマが出ても自分達で頑張ってください。
私達は何もしません。
と伝えました。

当たり前ですよね。
普段は仕事をしていて、趣味でやっているのに、千葉県の最低賃金で8時間労働分ですよ。
それで命をかけろと。

流石に市は一匹辺り4万〜5万、消防隊も手助けに入ることになりました。
読んだ記事に、ついでの様に、市役所は新しく22億円かけて建てました、という記述もあり、金あるじゃん、ハブ狩りじゃないんだぞ?
と思ってしまいました。

ちなみに沖縄ではハブを一匹5000円で引き取っています。
専用の器具があり、安全に捕まえられることから、タクシーの運転手が「良い臨時収入になるんだよね〜」と言っていたのを覚えています。
ヒグマ狩りとは大違いです。


次は秋田県の話です。
天然記念物のはずのツキノワグマが余りにも増えすぎて、つい最近まで秋田県全体で、年1000頭くらいの目撃数だったのが、23年には3000頭を超える目撃数だったそうです。

こちらは奈井江町と異なり、秋田県知事がしっかりとした対応をしました。

最初から金額を増やし、装備も充実させ、猟友会の人達が安全に狩りをできるようにしたそうです。

ただ、問題なのが、可愛そうだからツキノワグマを殺すな!と言うクレーム。
一時は5つある電話が全部クレームのせいで埋まってしまうほどでした。
テディベアじゃないんだぞ?という感じです。

しかもクレームが来るのは秋田県内からではなく、他県から。
ですがここでも見事な対応をしました。
クマの殺処分に関するクレームだとわかった途端、ガチャリ。
さっさと切ってしまうことにしたわけです。

ですが、依然とクマは街に降りてきます。
猟友会の方達はお年寄りがほとんどで、今後どうなるかわかりません。

ここからは全く別の話になりますが、大変な時に厄介なクレームは止めて欲しいですよね。

当院でも以前記載したように、死にかけたセキセイインコが死んでしまった後、旦那さんから、何で検便しなかったのか‼︎
(もう餌が食べられず、便も取れなかったからですが、検便したところで死ななかった訳ではありません。そういう状態でした)

猫のケージに上にもドアがあるのに、何故横から押し込んだのか‼︎
(これは口コミにも載っていますね。上から入れた方が楽ならそうしますが、横のドアからスルッと入って行くなら猫が嫌がらない方で中に入れます。押し込んでいません。猫を飼うのは初めてのようでしたが、クレームマンだったみたいですね。本人が嫌がらないならそうしますよ。今頃は病院帰りには飼い猫が自分から横の扉から入るのを見て、恥ずかしい思いをしているでしょう)

これに関しては猫ちゃんを飼っている方なら、この人の言っていることが勘違いであることが分かりそうです。
行きは大暴れでも、帰る時になると、スルッと入ってくれるんですよね。
中には急いでケージの中に入って、攻撃してくる猫ちゃんもいます。

猫ちゃんは4歳時程度の知能があるらしいですよ。帰るために急いで中に入るんです。

何事も何が大変なのか、何が重要なのか良く考えてから行動した方が良さそうです。

僕もたまに、飼い主さんが伝えようとしていることと、自分の頭の中の思考がズレていて、あとからお願いして診察のやり直しをしたりすることもあります。

皆さんも、なんか先生、間違った方向に考えてる!と思ったらぜひ指摘して下さい。
たまにそれがわかっているのに、僕に指摘できずに診察を終えてしまう人がいるんです。

こちらも気をつけますが、飼い主さんも気をつけていただければありがたいです。

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