本当は予防した方が良い、猫のフィラリア(訂正)
毎年ワンちゃんはフィラリアの予防をしていますが、猫ちゃんってどうなんでしょう。
実はフィラリアは人や猫、狸やアライグマにも感染します。
人では肺に瘤が見つかって、取ってみたら実はフィラリアが暴れて結節(腫瘍に見える、小さな瘤)を作っていた、なんてこともあったりします。
では、猫ちゃんも感染するのに、何故予防しないのでしょうか?
これは単純に感染して発症する確率の問題でしかなく、猫ちゃんのフィラリア発症率はワンちゃんの大体20分の1になります。
このことから、猫ちゃんの予防をするのがもったいない、という人もいるのですが、猫ちゃんは心臓がかなり小さく、フィラリアが一匹感染しただけでも、致命傷になってしまいます。
実際、発症しないだけで、猫ちゃんのうち10頭に1頭という高確率で体の中に入り込まれていることがわかっています。。フィラリアが大人になりきれずに、猫ちゃんの中でそのまま死んでしまうことが多いだけですね。
当院でも当初はよく猫ちゃんのフィラリア予防をおすすめしていましたが、希望されるかたが少ないため、壁に情報を貼るだけになってしまいました。
治療薬は、20年程前に一度、食べるおやつタイプのものが出たのですが、あまりにも猫ちゃんが食べてくれない人が多くて販売中止になりました。
そのため、基本的にはつけ薬を使用します。毛をかき分け、地肌につけるタイプの薬です。
ノミ退治にも使え、一月辺り、たったの1500円〜1800円(体重次第。4kg以下なら1500円です)なので、なるべくなら予防をしてもらいたいと思っています。
猫ちゃんを飼っている方達は、毎年いつ死んでしまってもおかしくない、かなり危険な病気をいつでも発症し得る可能性があることを放置しているということだけは理解しておいてあげてください。
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