日本では全然知られてない、孫悟空と牛魔王は義兄弟

もともとお仕置きをうけて封印されていた孫悟空。玄奘三蔵によって封印を解かれていっしょに旅をしますが、もともと普通の仙人だったのが、色々な悪さをして妖仙になることになりました。(わざわざ玄奘と付けるのは、三蔵法師って職業の様なもので、たくさんいるからです。その内何人かは沙悟浄に食べられています)

この妖仙の時に義兄弟になったのが、7大聖です。
ちょっと長くなってしまうので、短く言うと、7人の妖仙達は、自分達はすごいんだぞ!とかなり大げさなアダ名をつけます。

孫悟空は斉天大聖。天に等しい、という意味です。
牛魔王は平天大聖。天を平定するもの、という意味ですね。

もちろん、他にも5人の義兄弟がいるんですが、孫悟空に渡り合えるのは牛魔王だけだったそうです。

西遊記というと、罰を受けて動けなくされた孫悟空が、玄奘三蔵と一緒に牛魔王を退治して、天竺にありがたいお経をもらってくる、ということしか知らない人がほとんどです。

こんなふうに前日談を知るのも面白いかと田もいます。
悟空の如意棒は海の深さを図る道具だったとか。
昔の中国(日本もですが)には本名を隠し、あざ名を名乗る、諱(いみな)と言うものがあり、
孫悟空のあざ名は孫行者、沙悟浄のあざ名は沙和尚(シャオショウ)、猪八戒というのはあざ名で、本名を猪悟能と言ったり。みんな何かを悟る、という名前なのが良いですね。


追記
沙悟浄は日本では何故か河童ということにされてしまっていますが、実際は砂に関係する妖仙だそうです。日本の妖怪であるカッパが中国古代の作品にでてくるのはおかしいですもんね?

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