毎年たくさんの募集がかけられている、動物病院以外の獣医
あまりその点に関して知識が豊富という訳では無いので、細かいことは話すことが出来ないのですが、実は動物病院の先生以外にも、獣医しか成れない仕事、というのは沢山あります。
僕は最初から、ワンちゃん猫ちゃん、それに人に関わる仕事、皆さんがよく見る獣医になりたくて、獣医学学校に入りました。
人手不足なのは、簡単に言うと公務員獣医や、産業動物獣医です。
本家本元の友人に聞くと、やはり足りていないようで、すぐ上の先輩とでさえ20歳以上歳が離れている、という話を聞きました。
大体昔も今もあまり変わらないのですが、一年に訳1000人が獣医になります。
その内4割は小動物獣医になります。(でもその内1割くらいは現実に負けて、他の獣医業に行く人がいますし、獣医とは関係ない職に着く人もいます)
さらに公務員獣医になるのは全体の2割ほどしかいません。
公務員獣医にしか出来ないというか、やってはいけない仕事、というのはたくさんあるそうなのですが、例えば水質調査などが挙げられます(それくらいしか知らないというのもあります)。
実は公務員獣医の給料はかなり高いです。
開業医の僕より稼いでいるかもしれません。
獣医手当、というのもあるらしいですね。
融資の返還が無いからと、
もちろん人が足りていないから。
また、産業動物獣医はもっと深刻です。
毎年1割程度の、つまり100人くらいの獣医が産業動物獣医になります。
そのたった100人を47都道府県で取り合っているわけです。
その100人も大抵の人がもともとの地元に就職します。それに、小動物獣医とことなり、産業動物獣医は割り切る、ということが必要で辛いと言っていました。
牛が病気になった。もう売ることが出来ない、安楽死をするしかない。
牛が元気に育った、売りに出すために殺す必要がある。
産業動物獣医になった友人の一人はそれで病んでしまい、全く別の、産業動物コンサルタント(もうかる農家ともうからない農家がいるため)になり、儲かっていない農家さんのかなり無駄にしている費用を、うまく調整してあげる、という職業につきました。
そもそも起点が違います。
僕達、小動物獣医は治すことに全力を尽くします。まあ、全力を尽くして過労で倒れたのに、動物を置いて逃げた糞野郎もいるのですが。
おっと、愚痴が出てしまいました😅
産業動物動物獣医はどれだけ農家さんを儲けさせるか、にかかっています。
ある程度以上の病気なら肉質が悪くなり、殺さざるを得ない。肉質が悪くなって、売っても安く買い叩かれる牛や豚を飼ってられないからです。
ここまできて、あれ?残りの3割の獣医は何になるの?と思った人は、よく読んでくれていますね。
残りの3割は企業獣医、というものになります。
獣医しか出来ない研究、獣医しか作れない薬品、幅広いです。
また、小動物獣医も、産業動物獣医も激務です。
何度か死ぬ、と思ったこともあります。
救急車で運ばれた僕を見たことがある方もいるかもしれません。
まあ、最初の1、2年は誤診でうつ病と診断され、余計な薬を飲んで、更に酷くなる、ということがありました。
3年ほど前に喘息になり、呼吸困難で運ばれました。
最終的に不眠症が全ての原因だと判明してからは、かなり元気に診療させてもらっています。喘息は辛いですけどね。
獣医になって楽をしたかったら、公務員獣医になっていれば良かったのですが、どうしてもこの道に進みたかったので、激務とはわかりつつも、がんばっています。
一度入院したあとに、患者さんに言われたのが、先生はもっと適当な(頑張り過ぎない)獣医になった方がいいよ?でした。ありがたいセリフてす。
話がかなりズレましたが、適当な診療というのは性格状できませんので、僕なりの配分で頑張っていきたいと思っています。
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