猫の突然死

最近、珍しいのにも関わらず続いたのですが、稀に猫ちゃんは突然死を起こすことがあります。

突然死の理由として多いのは、心臓麻痺と言われています。

もともと心房細動、心室細動のような、心臓のおかしな動きが、聴診で確認できれば、危険性や、予防法が出せるのですが、ワンちゃんと異なり猫ちゃんは隠れた心臓の異常が多いのです。

長時間聴診器を当て続けたり、心電図に繫げたままにしたりすれば、異常を見つけることが出来ることもあるでしょうが、しっかりと異常がある子はすぐに発見できます。

問題は普通の健康診断では見つけられない、隠れた心房細動、心室細動、心筋症。

心筋症は偶然みつけることができて、その後の予防に役だったのですが、症状として出ない心房、心室細動などやその他の発見が困難なものは、よっぽど運が良くないと発見できません。

もちろん、普段から細動を起こしている心臓は聴診器で簡単に発見でき、しっかりとした治療が可能です。

心臓麻痺による突然の失神を起こした場合、そのまま何とか、細かくとも心臓が動いていてくれれば、来院した際に治療が間に合うこともありますが、ほとんどのケースは、来院時にはすでに瞳孔が散大しています。

瞳孔散大している場合、もう治療しても回復することは無いと言われています。

こればかりは飼い主さんのせいでは全く無いのですが、自分が家にいれば、何か異常に気づけば、と気にしてしまう方が多いです。

ですが、あくまでどうしようも無いことと思うしか無いことです。

めったに無いことですが、少しでも悲しむ飼い主さんが減ってくれれば、と今回の話を書かせていただきました。

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