気管虚脱
軽度であればあまり怖くない気管虚脱。
これは、通常ホースの様に輪っか状をしている気管が、丸い形を維持している靭帯が伸びてしまい、ヘニャヘニャになって内側同士がこすれ合い、炎症を起こし、咳が止まらなくなる病気です。
初期の段階では、ステロイドを使用します。
ステロイドの抗炎症作用により、咳を止めてくれます。
これが更にひどくなると、ステロイドでも咳が止まらなくなります。
この場合、ブトルファノールという、オピオイドという麻薬指定の薬を使うこともありますが、本人は眠くなり、目を開けたまま眠るため、死んでしまうのではないか?、と思う方が結構いらっしゃいます。
最終手段は手術になります。
内側からステンレス製の輪っかを入れて気管を広げます。
稀に気管を破ってしまうことがあるそうなので、それが難点でしょう。
もうひとつは気管の周りから、ブラスチック(ポリプロピレンなど)を用いて広げる手術です。
気管を破る心配も無いのですが、この手術をできる先生が非常に少ないのが難点でしょう。
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