フィラリア感染、この辺りは多い地域です
フィラリアに関して、
そんなもの今までかかったことない、周りもかかったことない、そうそう感染するものじゃない、から予防する意味がない。
などと仰る方もいらっしやいます。
しかし、それはあくまで、周囲に住んでいる方がしっかりと予防をしてくれているために、感染源が周りにいないからです。
実際、ここの近辺では特に、横戸町、内山町、大日町のワンちゃんが、毎年の様に来院して感染陽性を示す子がいるため、感染しないのは運が良いからでしかありません。
また、五月の終わりにフィラリア予防薬を与えるのを忘れて、七月くらいから開始する方もいらっしゃいますが、こういう場合、今年の検査は陰性でも、翌年の検査で陽性になることがあります。
ある程度以上、中途半端に成長したフィラリアは、薬で死なない上に、検査キットで陽性を示さないこともあるんです。
これは、薬はもともとミクロフィラリアという、生後一ヶ月以内のフィラリアを殺すためのものであり、検査キットはフィラリアの数が一匹だとか、数が少ない小さいフィラリアに反応しないことがあるためです。
また、感染したフィラリアが成虫にになって、たくさんの子虫を生むことで、この大量の子虫に反応し、陽性、陰性に別れます。そのため成虫に感染していても、この子虫がいなければ、検査結果が陽性にならないことも多いです(まれに成虫が一匹だけ感染しているだけでも陽性になることもあります)。
説明が分かりにくく申し訳ありませんが、要は、ひと月分でもフィラリア予防を忘れると、次の年に大変なことになる可能性があるということです。
実際、全7回の投薬のうち、1回忘れただけでフィラリアになってしまった方もいます。トイプードルでした。
先程もあげた通り、毎年のフィラリア検査陽性犬の住所から割り出すと、この地域では横戸町や内山町、大日町はフィラリアがしっかりと存在しているようです。
そこから蚊が飛んでくるには充分な距離です。
上述の通り、フィラリア予防が適当な方は、周囲にお住まいの方がしっかりと予防しているからこそ、フィラリアに感染していないだけであり、こてはし台周辺地域には、上記のようにある程度フィラリアのキャリアが存在していること、そのため、いつフィラリアに感染してもおかしくないことがわかります。
毎年3、4匹のワンちゃんがフィラリア陽性になってやってきますが、基本的には元気はつらつに見えます。
ただし、この時点で肺動脈(フィラリアは肺と心臓の間にある、この部分に住み着きます)はボロボロにされているため、余命は短くなります。
いろいろある病気の中でも、危険ではありながら、予防が簡単な病気ですので、しっかりと予防するようにしてあげましょう。
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