水中毒

ワンちゃん猫ちゃんでも、人間と同じように、水の飲み過ぎによる、水中毒を起こすことがあります。

名前だけ聞くと、大したものでは無いようにも聞こえますが、実際は身体の中のミネラルバランスを大きく崩し、脳浮腫を起こして死亡したり、神経的な異常が残ってしまうこともあります。

水中毒を起こす原因は、基本的には水を短時間に大量に飲むことです。
水が急激に吸収され、低ナトリウムになることが根本的な理由です。

そのため、水分を急激に取る、と言っても、ポカリスエットや、病院での点滴ではナトリウムの入った液体を取ることになるため、水中毒になることはありません。

ただし、気をつけなくてはいけないのは、何事も度を越してしまうと、意味がないということです。

水中毒は、大体、体重1キロ辺り、20mlの水を1時間ほどで飲むと起こると言われています。

はっきり言って、大した量では無いかと思います。
減塩したスープを大量に飲んで水中毒になったワンちゃん、という話も聞いたことがありますので、特に小型犬の場合は、ご自分の体重(50キロの人間の場合は1リットルになります)を考えながら、水分を与えて上げると良いかと思います。

また、この水中毒が怖いのは、治ったと思った5日後辺りに、致死的な神経症状(水が飲めない、餌が食べれない、まともに歩けないなど)が起こることがあるということです。

ただの水が引き起こす病気ですが、ここまで身近で、中毒を引き起こす量も少なめ、となると、実はかなり怖い病気かもしれませんね。

動物病院側としても、もし水中毒になっても、飼い主さんから大量の水分を取ったことを聞かされないと、発見はかなり困難になるでしょう。

何事も適量、と思っておくとしても、この点を知っておくと、もしかしたら役に立つかもしれません。

0コメント

  • 1000 / 1000