狂犬病の予防について
また水年ぶりに、海外渡航した方が狂犬病でお亡くなりになりました。
海外渡航者の死亡ばかりが注目されていますが、日本のワンちゃんの狂犬病ワクチンの接種率は薬4割とのことです。
実際、日本での狂犬病の発生は昭和32年以来起こっていません。
しかしながら、日本に狂犬病が入ってくるのは非常に簡単です。
自分のブログで、獣医師会が儲けるために狂犬病ワクチンを実施している、などと言っている方もいらっしやいますが、狂犬病はほとんどの動物に感染するため、例えばコウモリに感染すれば簡単に日本での狂犬病が発生します。
何せ、日本周囲の国はすべて狂犬病発生国です。風にうまく乗ってくれば、感染したコウモリくらい、日本に入ってくるのは簡単でしょう。(凶暴化もするため、コウモリに噛まれた、という人はすぐに病院に行きましょう)
また、あまり大きな声では言えないですが、タンカー経由で税関を通らずに愛犬を連れてくる海外の方もいます。
ワンちゃんの次に狂犬病に感染するとすれば、飼い主と獣医になります。
もし、ワンちゃんの狂犬病ワクチン接種義務が無くなれば、代わりに自分自身ややスタッフに文句を言われたとしても、狂犬病のワクチン接種をするでしょう。
日本に狂犬病が入ってこなくなってから、たったの60年ほどです。
僕は長いとは思いません。
狂犬病で地獄のような死に方をするくらいなら、自分達のワクチン接種を行います。
また、自分の家のワンちゃんが、狂犬病ワクチンを打っていない状態で他人を噛むと、高額の罰金を取られることを覚えておくと良いかも知れません。
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