免疫介在性溶血性貧血

前触れもなく、突然に自分の免疫力がおかしくなり、自分自身の血液を異物と誤認して、赤血球を破壊しだす、致死率の高い病気です。
症状としては突然元気がなくなる、くらいしかないのですが、病気を疑うポイントとして、黄疸が出たり、オシッコの色が非常に濃くなるという特徴があります。
これは壊され、分解された血の色が一部出てくるためです。
元気がなく、オレンジ色の尿をし出したら、この病気を疑う必要があるかもしれません。
治療法としては、人免疫グロブリンを使うことで、赤血球が保護され、一時的に破壊が収まります。
その間にステロイドを使用して過剰な免疫力を抑え、血液が再生されるのを待ちます。
中にはあっという間に、ほとんどの赤血球が破壊されてしまう子もいて、治療が間に合わないことも多々あります。
治療がうまく行き、血液の再生が間に合えばあんしんです。
治療期間は長く、大体半年はステロイド(徐々に量を減らしながら)の投薬を続けることになります。
また、珍しい病気ではあるのですが、一度罹った子は再発することもあり、しかも、人免疫グロブリンは二度目以降に使用すると、副作用が出ることが多く、非常に厄介な病気です。
とりあえず、尿がオレンジ色になった、濃くなったと思ったら、気にしなくてもいいやと思わずに、病院に連れて行ってあげましょう。

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