猫のフィラリア
当院ではあまり予防をお勧めしていませんが、実は猫ちゃんもフィラリアに、感染します。症状としては様々で、軽度なものなら子虫が肺で炎症を起こす程度ですみますが、万が一、感染したフィラリアが成虫になってしまうと、生き残るのはまず困難です。
何故かというと、ワンちゃんよりも心臓がずっと小さいためです。
たった一匹のフィラリアが心臓に到達することで、血流が全く回らなくなり、あっという間に死んでしまいます。
手術でフィラリアを除去しようとしても、呼吸困難になっているため、麻酔の段階で死んでしまいます。
助かる可能性は、フィラリアを殺す薬を使用し、運に任せて心臓から流れでてくれることを祈るのみです。
ここまで危険な病気の予防を勧めないのは、感染率が非常に低いためです。
しかしながら、当院の患者様の中には、少しでも可能性が有るならと、予防を実施している方もいらっしゃいます。
実際、呼吸困難を起こしていても、治療を運に任す状況は、見ていて可哀想という他にないほどです。
猫ちゃんのフィラリア予防薬はつけ薬ですので、投薬が難しいことはありません。
もし、少しでも猫ちゃんを苦しませる可能性を減らしたいのなら、予防をすることをお勧めいたします。
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