猫の口内炎
人間の口内炎と異なり、一度罹患すると、まず治ることがない、不治の病の一つです。
原因になるものがかなり多く、ほとんどの場合、完治させる方法が見つかっていません。
原因としては、猫エイズを含め、色々なウィルス(猫風邪のウィルスでも起こり得ます)、自己免疫性疾患、歯周病などが挙げられます。
歯を全部抜くことで改善したり、完治することもありますが、確実ではありません。
抜歯した結果、何も変わらなかった、ということもあります。
一時的な治療法としてステロイドを使用することで、かなり改善する症例が多いですが、これも全く効果が出ない子もいます。
今までで一番酷かった子は、全抜歯してステロイド、抗生剤を使用しても何も変化しなかった子がいました。
一方、ステロイドで症状が良くなる子は、継続してステロイドを使用することになります。
猫の場合、ステロイドの効果に対して、副作用がかなり弱いのが特徴ですが、糖尿病の気がある子などは、ステロイドがきっかけで発症してしまうこともあります。
ただ、口が痛くて餌を食べられない子を見て、ステロイドの使用を選ぶ方はとても多いです。
まだ若いのに、餌を食べるのをためらったり、痛がったりしている子がいたら、口内炎の可能性を疑ってあげて下さい。
また、歯石を予防する粉状のサプリメントもありますので、少なくとも歯周病にはさせないように使用するのも良いかと思います。
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