猫伝染性鼻気管炎

俗に言う猫風邪ですが、規模としてはただのかぜではなく、インフルエンザ並みに凶悪と言ってもいいものです。
症状としては膿性の目やに、膿性鼻汁が中心で、酷いものになると、舌潰瘍を起こすものもあります。
治療は主に抗生物質を投与するのですが、食欲不振になっていることが多いため、薬を飲ませられないことが多いです。
そのため、注射薬で2週間持続すると抗生物質を投薬することもあるのですが、最近は耐性菌が感染していることも多く、注射が効かないこともあります。
こうなると、非常に厄介で、どうしても薬を飲ませられない方には毎日別の抗生物質を注射しに来てもらっています。
一方でこの病気にはワクチンが存在しており、完全に防げるわけではないですが、かなり症状を抑えることができます。
この病気は特に高齢の子がかかると、一気に致命的になってしまうため、ぜひワクチンを打ってあげましょう。
ちなみに人間の帯状疱疹と同じ、ヘルペスウィルスが原因のため、治療後も、鼻汁や涙が残ってしまう子もいます。

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