てんかん発作は死の可能性も
今までさんざん、てんかん発作にも種類がある、と載せてきたため、どういうふうになるかまで書くのは止めておきます。
中でも、死の危険性があるてんかん発作に関してお話しようかと思います。
てんかん発作には、薬を開始するタイミングがあって、
それが5分以上、全身の痙攣が収まらないこと、
一日2回以上の全身性発作があること、
30秒などの短い発作でも、一日に何度も繰り返す発作であること、です。
これらの発作は、急激に強力な痙攣になって死亡する可能性があります。
そういう訳で、これらの発作を起こした際、てんかん発作の予防薬を開始するのが基本です。
ただし、中には短い発作でも怖い、という方がいるため、そういう時には予防薬を開始することもあります。
ちなみに、早く使うことによる危険性は、現在主流に使用されているゾニサミドにはありません。
てんかん発作は、くすりを開始しても、すぐには効いて来ません。
薬剤血中濃度というものがあり、比較的血中濃度が高くなるのが早いゾニサミドでも、大体1周間かかります。
中には最適血中濃度になるまで4ヶ月かかってしまうような薬もあったりします。
てんかん発作には、一度発作を起こすと、再び発作を起こしやすくなる、という厄介な特徴があります。
つまり、また酷い発作が起こるまでに最適血中濃度まで上がってくるのをまたなくてはいけないという、怖い時間がある訳です。
また、てんかん発作は薬を飲み始めると、その後、基本的にずっと飲ませ続ける必要があるのですが、今まで飲ませていた薬を止めてしまうと、より発作を起こしやすくなる、というマイナス効果があるため、どうしても薬を飲ませたくない、という人は、まずは少しずつ薬の用量を減らす必要がある訳です。
薬を減らした結果、再び発作が起これば、また、最適血中濃度になるまで飲み直し、ということです。
先ほど発作を起こせば起こすほど、発作を起こしやすくなる、と言いましたが、中には初めての発作でなくなってしまうワンちゃん猫ちゃんもいることは忘れないでおきましょう。
てんかん発作の薬はかなり色んな種類がありますが、薬同士が反発する作用を持っており、より多くの用量が必要になったり、先ほども書いたように、てんかん発作を予防できるほどの薬用量になるまでに相当時間がかかるものもあります。
初動が大切になることも当然あるため、発作のヒントを見逃さないようにしましょう(家に帰ったら、特定の場所がグシャグシャになっていたり)。
ただし、自分が見ていない状況で起こった発作を発見するのはそうそう簡単なものでは無いのですが。
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