尿道閉塞
ワンちゃんと猫ちゃんで重症度が異なりますが、基本的に雄が罹り、かつ、尿が3日以上出ないと、尿毒症になり死亡する可能性も出てくる病気です。
今までで一番連れて来るのが遅かったのは猫ちゃんを10日、尿が出ていないのに来院せず、膀胱は破裂し、そのまま死亡してしまったこともあります。
ワンちゃん、猫ちゃんで重症度が違うと言うのは、猫ちゃんは尿道が柔らかく、尿道カテーテルを簡単に入れることができ、閉塞の解除も簡単であると言うことです。
一方、ワンちゃんの場合、ペニスに陰茎骨という、骨が存在しており、石が引っかかった時の閉塞を深刻にしています。
今までで一番困ったのは、通常陰茎骨の手前側で引っかかるのですが、寄りによって、陰茎骨の部分で引っかかってしまったワンちゃんです。
こうなるともう、手術して摘出手術する以外の方法が存在しません。
何度も石が引っかかったり、引っかかってもう取り去ることができない場合、陰嚢部分を切り取って、尿道を開き、その部分に新しい尿動口をつくる手術を行うことになります。
手術自体は難しくないのですが、粘膜と皮膚を縫い合わせる際に、これがくっつくのに時間がかかるため、術後の管理の方が大変な手術と言えるでしょう。
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