ベトナムでは十二支の中に猫年がある?
十二支と言えば、通常、子、丑、寅、卯、辰、巳、午、未、申、酉、戌、亥になります。
子供の頃のお話で聞いたことがあるかもしれませんが、十二支を決める際、天帝に挨拶にたどり着いた順番に干支に決められると約束され、動物達はこぞって競争することになりました。
牛は自分は足が遅いからと、前日の夜から走り始めます。一方ズルいのは鼠で、気が付かれないように牛の背中に乗って、楽に一位を取ることができた、というお話です。
この話の中で、鼠は猫に一日遅れた日付を教えたため、猫は干支に含まれないことになり、猫はネズミを狩る動物になった、とされています。
では、題名にある猫年とはなんのことか、と言うと、ベトナムではうさぎ年が無い代わりに猫年になっているんです。
ベトナムも漢文明の中に含まれる国なので、文化が中国に近く、干支が存在しています。
では何故猫年ができたかと言うと、卯の文字が、ベトナムではマオ、猫はメアオと、発音がそっくりで(中国でも発音がほぼ同じです)、かつベトナムにはほとんどウサギが生息していなかったために、発音が似ている、身近な動物、ということでウサギ年は猫年に変更されたんです。
鼠に騙されて干支に入れなかったはずの猫は、ベトナムではちゃんと十二支に入れてもらってたんですね。
ちなみに中国でも亥年は猪年ではなく、豚年になっていたりします。
最初におそらく十二支ができたのは中国でしょうが、豚とイノシシの違いくらいならともかく、選ばれなかったはずの猫がベトナムでは入っています。猫にとっては救いのような話ですね。
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