ペットにも人間にも感染し、死に至らしめる、エキノコックス症

基本的に北海道のキツネに見つかる病気ですが、サナダムシの一種です。
現在は何とか北海道で抑えられています。

なんだ、サナダムシかー、と思う人もいるかと思います。
サナダムシと言うと、外見は気色悪いけど、人体に害が無いものが、良く挙げられるからです。

ですが、このエキノコックスは違います。
とんでもなく危険な病気を起こすため、青函トンネルからキツネが青森に渡ってこないように、日々注意喚起されているほどです。

中間宿主(ほかのブログでも載せた、寄生虫が大人になるために、どうしても必要になる動物です)はネズミで、エキノコックスに感染したネズミをキツネが食べて、腸の中で成虫になり、糞とともに卵を撒き散らします。

別にそこら辺の土の上なら大したこと無いんです。
問題は、沢や川にキツネが便をした場合です。
便はバラバラになって、汚い要素はなくなるでしょう。
良く川の水を飲んだりするかもしれません。
川で泳いで、水を飲んでしまうこともあるでしょう。

それが北海道では命取りになる可能性があります。
エキノコックスの卵を人間が飲んでしまうと、ネズミを食べた狐とは全く異なり、肝臓に寄生します。

少しくらいなら、感染しても除去できるんじゃないか?とも思うかもしれません。
ですが、このエキノコックス、ウイルスや、ばい菌でも無いのに、無限に分裂するんです。

もはや悪性の肝臓癌なみで肝臓を壊していきます。

北海道から青森に、キツネを来させない理由がわかるでしょう?

本州に上陸したら、あっという間に広がって、川遊びなんてできなくなってしまうかも。

キツネが基本的な終宿主ですが、ネズミを食べた猫ちゃんにも感染するので、やっぱり北海道で止まっていてもらいたいところです。

また、川の水を飲んでしまったことでこのエキノコックス症に感染し、肝不全で死んでしまう人が毎年数人出ています。

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