牛痘と天然痘。牛痘は天の助けだったかも?

皆さん、天然痘という病気を知っている人はかなりいるかと思います。

かの伊達政宗も、独眼竜という字名の通り、隻眼ですが、幼少の頃に天然痘にかかったことによって片目を失いました。

天然痘という病気の歴史はとてつもなく長く、紀元前から存在しており、日本では「疱瘡神」と言って、神格化までされています。
日本では良い物はそのまま神格化、悪いものはこれ以上、被害を広げないで下さい、とお願いして神格化したりします。
崇徳天皇なんかは日本三大怨霊として神格化されてますしね。

ですが、現在はもう天然痘は自然界に存在していません。
今年亡くなった、Dr.蟻田と言う方が、20世紀後半に10年かけ、1977年ソマリアの遊牧民(遊牧民であるため、患者を発見するのが大変だったそうです)の男性を最後に根絶されました。

この時、天然痘に対するワクチンとして使用されたのが、もともと牛に感染する、天然痘ウィルスの近縁種でありながら、人間に感染しても、軽い症状で済む牛痘をワクチンとしたものでした。

最初に牛痘が天然痘のワクチンとして使用できると発見されたのは偶然でした。
どういうことかというと、畜産農業をやっている農家さんは当然ながら牛痘に接触する機会が多く、牛痘にかかる人はたくさんいました。
後々、牛痘と天然痘の関連性を科学者が発見するのですが、大昔から、牛痘にかかったことのある農家は天然痘にかからない?ということが、民間でもある程度知られていたようです。

日本人医師、Dr.蟻田によって天然痘が撲滅されたというのは、とても誇らしく思います👍

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