誤嚥性肺炎

誤嚥性肺炎とは、基本的に、何かを飲み込もうとして、それが気管に入ってしまった、ワンちゃん、猫ちゃんでは、嘔吐をしたあとなどに、吐物を飲み込もうとするのですが、その際に、胃酸も混じっている未消化物を肺の中に取り込んでしまう。

強烈な肺炎を引き起こします。

細菌性の肺炎なら抗生物質で、珍しいですが、猫の喘息が酷くなった時などでは、ステロイドで治療したりします。

ですが、誤嚥性肺炎は全く異なります。
まず、肺の中に異物、特に胃酸が入り込むことで、強烈な呼吸困難が起こります。
ですが、これは始まりでしかありません。
ダメージを受けた肺に、この後から大量と白血球が集まってきて、炎症をさらに強力にします。
これは、椎間板ヘルニアの時にも言えることですが、体を守るための機構が、より最悪な状況をもたらしてしまうんです。

こうなると、最初に誤嚥性肺炎が始まってから、1日〜2日の間くらいは、肺炎が酷くなる期間になります。

誤嚥性肺炎を起こすのは、大抵お年寄りですから、まず最初の炎症に耐える体力と、その後に訪れる、プラスの炎症に耐えきれる体力を保つことが出来るかどうか、です。

ここで、誤嚥性肺炎に効果があるかも知れない?という薬を出します。
以前にも紹介したブレンダなのですが、もともと膵炎のための薬です。

ですが、体内の色々な場所の炎症を抑えてくれる事が判明しています。
中には肝炎や、腹膜炎に使用して、綺麗に治ったと言う先生もいるほどです。

実は今回、退院してからすぐに嘔吐をし、誤嚥性肺炎になってしまったワンちゃんがいるのですが、ブレンダを使用してみたのですが、回復するほどの体力がなかったようです。

残念ながら、亡くなってしまいました。

誤嚥性肺炎は飲み込むのが下手になった、お年寄りがよくかかる病気です。

誤嚥性は人間でも救命率が訳半分程度という、ワンちゃん、猫ちゃんでは助かる確率がかなり低い病気です。

明確な治療がない、本病気ですが、ブレンダなどの新薬で、改善が見込めれば幸いです。

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