アニサキス(痛くなるのは食い込むからじゃなかった!)

実は多くの人が勘違いしているのですが、アニサキスが痛みを発生させるのは、胃壁に食い込むから、
ではありません。
食い込んでから、アニサキスと胃壁の間でアレルギー反応が起こることで痛みをおよぼすんです。

そのため、人によっては、アニサキスが胃に食い込んでいても、アレルギー反応を示さない体質であれば、痛みが発生することは無いんです。

中には十匹以上のアニサキスが寄生していても、痛みを訴えない人もいるそうです。

実際に、中学生の頃、スーパーに売っている、一度冷凍したイカを、理科の時間に解剖実習したのですが、一度凍結したイカなのに、生きたアニサキスが、大量にゆらゆらと出てきた覚えがあります。

つまるところ、アニサキスが感染して、痛みを覚える人と、全く痛くない人がいるわけです。

なんと胃の中のアニサキスは、胃酸にも負けず、1周間は頑張って生存するそうです。
イカを3日前に刺し身で食べた!胃が痛い!これは3日前に食べたアニサキスが原因だー!
なんて思う人はいないですよね。

実はアニサキスで痛くなる体質の人と、痛くならない体質の人がいたわけです。

まあ、なんにしろ、アニサキスはしっかりと加熱するか、マイナス20℃(!)で1日冷凍すれば死滅します。

普通の一般家庭で冷凍しても、アニサキスは生きたままだったんですね。
しかもアニサキスが痛いのはアレルギーのせい。

今までの常識が変わったことでしょう。
ちなみに痛みがアレルギーだというのは、何かの論文で知ったことです。

獣医のくせに、何の論文を読んでいるんでしょうね?

最後に、
イルカやくじらの胃腸の中はアニサキスだらけらしいです。

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