膀胱炎
冬に起こしやすく、また、雌に多い病気です。
冬に起こりやすいのは、寒いために尿に行くのを我慢してしまうことから。
雌に多いのは、陰部と肛門が近いため、肛門から出た便の中の大腸菌が、陰部に感染してしまうためです。
基本的には、尿を出し切っても残尿感が残るため、膀胱内にもう尿が無いのにトイレでずっと尿をしようとしている。
見た目にはトイレにいるのに、尿が出ていないように見えます。
また、その子によっては、トイレでなく、そこら辺にポツポツと尿を漏らしてしまう子もいます。
猫ちゃんの場合、ストレスでかかる心因性膀胱炎と言うものもあり、治るのも勝手に治ってしまうこともありますが、これの可能性を考えて病院に行かない、となるより、ちゃんと病院に来て、治療してあげた方が良いでしょう。
また、膀胱炎の特徴として、体質的に膀胱内に石が出来て、それが膀胱内をゴロゴロ転がり炎症を起こして膀胱炎になるタイプや、
膀胱炎にかかって、中に繁殖しているばい菌が、ウロアーゼという酵素を出して、膀胱内に石を作り出し、膀胱炎がより酷くなることもあります。
以前、膀胱内に大量の石がある状態で、他の病院で石を溶かすご飯だけ与えられて、これで治ります、と言われたけど、全然治らない!
というワンちゃんが来院したことがあるのですが、抗生物質を与えたらあっという間に膀胱炎が治ったうえ、石も消えてしまった、という子がいます。
つまり、体質的に石が出来てしまうワンちゃんではなく、膀胱炎のバイ菌によって石が作られていたために、いくら療法食を与えられていても石が消えなかったということですね。
そのため、当院では膀胱炎で来院し、かつ膀胱内結石がある子は、まず抗生物質で治療してからその後のことを開始します。
結構、膀胱炎を治したら石が無くなるこも多いため、他院にかかってる方で、無駄に膀胱結石用の餌を食べている子も多いかと思います。
中には石のせいで、尿道閉塞を起こしている子もいるため、(尿道閉塞になると3日で腎不全になって亡くなる子がほとんどです)頻尿になったら、すぐに病院に連れてきましょう。
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