たびたびですが、テンカン発作+α
何度も紹介しているテンカン発作に関してですが、以前にも記載した様に、頭の内部を本来とは異なる状況で電気が流れることで起こります。
つまり、どこを流れるか、どれだけの強さで流れるか、などなどでどんな症状も引き起こします。
視覚野を流れれば突然目が見えなくなったり、逆に瞳孔が開くなどして、目の前が眩しく見えたり。
嗅覚野で流れれば、ありとあらゆる物の臭いが吐き気を催すほどの匂いに変貌したりすることもあります。
ほとんどの人が、手足を伸ばしてビクビクと痙攣する強直性テンカン発作を想像する中、実際の所は何でもありと言っていい程、決まった症状を示しません。
つい最近でも、意識はあるけど体が動かなくなる、というワンちゃんもいました。
他にも人間出会ったニュースなどでは、運転中に突然人格が変貌し、怒鳴りながら車を暴走させて走り回ったのに、その時の記憶は無い、というニュースを見たことがあります。20年以上前の事だったと思います。
この人は、記憶が無い、と言っても運転を禁止されており、テンカンの薬も無断で中止していたということで大問題になったケースです。
どうしても強直性テンカン発作を想像するとは思いますが、何でもありなのが本当のテンカン発作です。
口をガクガクさせて、ヨダレを垂らしているから歯が痛いのかと思ったらテンカン発作、今まで大人しかったのに、突然襲いかかってきたと思ったらテンカン発作、挙げればキリが無いほどです。
こういう様に、ワンちゃん猫ちゃんが異常な行動を取り出したら、動画を撮影してもらえると、獣医としては簡単に診断をつけられるため、とてもありがたいです。
これはテンカン発作に限らないので、何か変だな、と思ったら動画を撮影することを覚えておくと良いかと思います。
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