犬の認知症(日本犬を飼っている人は特に要注意!)
よくご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、ワンちゃんも認知症、痴呆になることがあります。
症状としては、
今まで平気だったのに迷子になる、歩いてて物にぶつかる、遊ぶことをしなくなる、名前を呼んでも反応しない、睡眠時間が増えて、夜鳴きをするようになったりする、トイレ以外でオシッコをしてしまったりする、ずっと鳴いている、まっすぐに歩いてどこかの隙間に引っかかったまま、バックしたりできない、
などの症状が出てきます。
通常は早くて10歳位、遅くても15歳くらいには痴呆になるこが多いです。
ただし、これは全体的な犬種で見た場合です。
実は日本犬は他の犬種と比べて、圧倒的に早く痴呆になることが多いのです。しかもほとんどが何故かオス犬のようです。
日本犬は早くて7歳くらいからでも痴呆が始まったりします。
痴呆になると、人間と異なり、良い治療法は存在せず、基本的にはサプリメントが使用されることが多いです。
当院では、最近はオメガサンシャインという、DHAやオメガ脂肪酸の入ったサプリメントをお出ししています。
ですが、夜鳴きが酷くて家族や周りの家に迷惑をかける、という状況になると、睡眠導入剤(マイナートランキライザーと言います)をまず処方することが多いです。
ですが特に柴犬などの日本犬は進行が早く、全く効果が見られなくなることも。
そういう場合は飼い主さんと相談して、あまり良いとは言えませんが、睡眠薬を使用される方もいらっしゃいます。
何せ家族が参ってしまう、ということがあるからです。
認知症を予防する方法としては、やはり、先ほども出た、オメガサンシャインの様な、抗酸化剤、DHAの入ったサプリメントを使うと良いらしいのですが、全く賞状が無いのにサプリメントを使用する人は普通、あまりいません。
先ほど、痴呆の症状を紹介しましたが、初期の症状を見逃さないように気をつけてください。
他に、簡単な予防法として、生活が単調にならないようにする、という方法があります。
普段から散歩コースを変えてみるとか(この時、ワンちゃん主導ではなく飼い主さん主導で散歩コースを決めてあげると良いかと思います)。
ワンちゃんが認知症になると、家族はかなり苦労をすることになるかと思います。
ですが、ワンちゃんが健康に過ごしていく限り、避けられない病気でもあるでしょう。
あらかじめ、介護の仕方や、痴呆になった際の付き合い方を学んでおくと良いかもしれません。
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