アメリカのキラービー(アフリカミツバチまたはアフリカナイズドミツバチ)

もともとアフリカミツバチと言って、アメリカにいた訳では無く、貿易船などに乗って海を渡ってしまった、超凶暴なミツバチで、人を殺すこともあることから、キラービーと言われています。
このアフリカミツバチがセイヨウミツバチと交雑したものが、アフリカナイズドミツバチと言われます。

最近では大人しいセイヨウミツバチと何度も交雑が繰り返されたことで、攻撃性が多少弱くなって来ているとか。

ただし、この交雑が更に厄介の原因でもあります。
何故かというと、凶暴性が優性遺伝しやすく、このキラービーと講座したセイヨウミツバチもキラービー並に凶暴になってしまうことも多々あるからです。

日本には存在していませんが、養蜂家が大人しいセイヨウミツバチを飼っていたら、ある日、いつの間にか、全部の巣の蜂が凶暴になっていた、なんてこともあるようです。

一時は、このキラービーを退治するために、日本のオオスズメバチを輸入してはどうか、なんて案も出たらしいですが、ハブとマングースの例もある様に、オオスズメバチのキラービーも上回る凶暴性が指摘されて、中止された、なんてこともあったようです。

キラービーの危険性は凶暴性に加えて集団行動。
一度巣に近づくと、一匹だけでなく、巣、全体から襲ってきます。
近年は、研究者の努力と、セイヨウミツバチとの交雑で凶暴性が減ってきたこともあり、キラービーの毒力を弱めることに成功して、被害が減ってきているようです。

ちなみにオオスズメバチは世界最大のスズメバチ。
進んで人を襲うこともあり、数匹で養蜂場のミツバチを全滅させることもあります。

ところが、日本には、そのオオスズメバチを撃退するミツバチ、ヤマトミツバチが存在しています。

オオスズメバチが巣に入ってくると、全員で威嚇の羽音を出して、それでも攻撃してきたオオスズメバチは大量のヤマトミツバチに逆に襲われて殺されてしまいます。

こういったこともあり、養蜂にヤマトミツバチを使用する養蜂家もいるそうです。
ただ、セイヨウミツバチと異なり、蜜の採取量が少ないとか。

キラービーを退治するために輸入を考えられたオオスズメバチ、でもキラービーより凶暴で輸入は見送られるほど。
そのオオスズメバチを撃退してしまうヤマトミツバチ。

実にかっこいいですね!
いわぶち動物病院

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