牛のゲップを止めることがノーベル賞レベル⁉︎ゲップを止めることが世界を救う。マジで。
たまにはちゃんと獣医らしい内容を書こうかと思います。
これはかなり昔から言われていたことなのですが、牛のゲップを抑える、というのは科学的にかなりすごいことなんです。
どういうことかというと、牛はお腹の中で、食べた牧草を発酵させてゲツプをします。
この発酵が問題なんです。
発酵して出てきた牛のゲップには大量のメタンガスが入っています。
このメタンガス。人間のおなら等にも含まれているのは皆さんご存知かもしれませんが、驚きの事実があるんてす。
何とメタンガスは二酸化炭素の100倍の力を持った温室効果ガスなんです。要は二酸化炭素を1リットル出すのと、メタンガスを100分の1リットル出すのは同じレベルの地球温暖化を起こすわけですね。
車の二酸化炭素を出す心配をしているなら、メタンガスを出す量を減らした方が有用、と言うことです。
そんなにメタンガスって出ているのか?と思う方もいるかと思いますが、大量に出ています。特にインドで。
なぜなら、インドでは牛は三大神の一人、破壊神シヴァの乗り物で聖獣とされているため、殺すことは禁忌で、そこら中に牛がいるからです。
かなり昔から、牛のゲップを止める研究は行われていて、最近は牛のゲップからメタンガスを出さないようにするエサが作られるようにもなってきました。
牛のゲップを完全に止めることができるエサを開発すれば、地球温暖化は抑えられ、本当の意味で世界が救われちゃうんです。
日本にももちろん研究している人がいて、北海道大学の小林教授はその第一人者と言われていて、牛のゲップをかなりのレベルまで抑えるエサの開発に成功しています。
ただし、インドの路上でさえも自由に闊歩している牛に、このエサを食べろ!というのは無理でしょう。
まだまだ課題のある研究ですが、現実に世界を救うほどの研究です。
実はこういう面からも、二酸化炭素が地球温暖化に関与している、という考えは馬鹿げた考え、と言われている部分もあるんです。
二酸化炭素を大量に出す車より、牛のゲップを止めることが重要だと。
それどころか、車の出す二酸化炭素なんてほとんど温室効果に寄与してない、という科学者も大量にいるほどです。
なんせ百倍。二酸化炭素の百倍、メタンガスは地球温暖化に関与しています。
牛ってそんなにゲップしてないんじゃないの?という人もいます。特に畜産関係者はそう思い込んでいるでしょう。なぜなら人間のようにゲーッと出さないからです。
何なら、牛は一秒に一回の頻度でゲップをしています。その度に二酸化炭素の百倍の温室効果ガスを出しまくってるわけです。
これ、実は大学時代、獣医の勉強をしてる時に、教授から聞いた話なんです。
その頃から(20年前)二酸化炭素?意味ない意味ない、と専門家が言っているんです。
よくテレビで、これだけ二酸化炭素を減らせました。と報道されてますが、世の中にはもっと重要な、メタンガスを減らす研究をしている科学者達が日夜頑張っているんです。
それがニュースにもならないと言うのは、なんとも馬鹿馬鹿しいことですね。
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