日本神話、三大神なのに、全く目立たない月詠の命

月詠の命。
日本神話では、3大神の一人で、イザナギの命の左目から産まれました。(アマテラスの大神は右目、須佐之男命は鼻から産まれています)

そう、かなり偉い立場なのですがら古事記ではほとんど出番がなく、日本書紀でも出番は少ない神様です。

実際、日本神話をよく知らない人も、天照大御神は天岩戸の話を、スサノヲの命はヤマタノオロチ退治の話を聞いたことがあるかと思います。

でも月詠命は何をしたか?知っている人はいないと思います。

日本書紀の中で月詠の命が一番活躍(?)する場面は、アマテラス大神にウケモチの神という、食べ物を何でも作り出す神様に会いにいけと言われたシーンくらいでしょうか。

ですがウケモチの神は食べ物を口から出したり尻から出したりと、こんな汚いものは食えん!と怒った月詠の命はウケモチの神を殺してしまいました。

怒ったアマテラス大神は、もう月詠の命には二度と会いたくない!と言って、そこから月は太陽が沈んでから昇り、太陽は月が沈んでから昇るようになった、という逸話です。

ちなみにウケモチの神を殺したのはスサノヲの命、という説もあります。

次男坊のスサノヲの命は月詠の命以上にアマテラス大神に迷惑をかけています。

弟二人共に迷惑をかけられたアマテラス大神も災難極まりないですよね。


ちなみに三種の神器は、八咫の鏡が天照大御神を、八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)が月詠命を、草薙の剣が須佐之男命を顕している、という学者も存在しています。

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