薬の継続に関して
今回は、こんなふうに考える方もいるのか、と思ったため、そのことについて話そうかと思います。
もともとワンちゃんで、心臓病に対して、お薬を使用している子の話です。
しばらくオーナーさんが心臓病の薬を取りに来なかったのですが、飼い主さんとしては、薬をずっと使用するのは体に悪いこと、と思っていたそうです。
もちろん長期の内服が体に悪い薬もありますが、その子に使用していたのは、心臓に負担を掛けずに強心作用を示してくれ、もう一つの薬も、人間が生涯使用する降圧剤で、死ぬまで使っても害はないというお薬でした。
もちろん、長く使うことで体に害のあるものや、短期間でも体にダメージを受けるという薬も存在しています。
ただ、獣医の話を聞かずに、ただ薬を止めて、ワンちゃん猫ちゃんの寿命を減らす、というのは、非常にもったいないことだと思います。
他にも一時、心不全で入院した子が、治療のかいもあり、回復したのですが、その後激しい運動をさせて、再び心不全になりお亡くなりになってしまいました。
こちらとしても、質問されれば正しい内容を話せるので、勝手な判断をしたり、常識的にもおかしなことをやったりせず、不安なことは聞いていただければ、こちらとしても、安心です。
また、たまに医者(人医)にその治療はおかしい、と言われて治療を止めてしまう人もいますが、人間とワンちゃん猫ちゃんはまるで身体の機構が異なります。
代表的なのはステロイドですね。
医者に、それを継続すると死んでしまう、と言われた、とクレームをいただくことがありますが、人間と異なり、同容量でもあまり効き目がなく、副作用もほぼないため、十分な投与量が必要になります。
ネットでの古い知識だったり、完全に間違えた知識だったりをにわかに信じこんでお怒りの電話を受けたこともあります。
物事はちゃんと確かめて、と言いたいところですが、獣医の中でもまるでおかしな内容を飼い主に伝える人もいますので、最新の知識を学んでいるかどうか、いっそのこと本人に聞いてみるのも良いかもしれません。
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