事故などによる、脳へのダメージ

ついさっきまで元気だったのに、突然死を起こす、それが脳へのダメージです。

当初、事故にあった、階段から落ちた、などの理由で来院し、外見的には異常が無く、様子を見ることしかできないのが、頭の損傷です。

CTやMRIで異常を見つけることはできるかもしれませんが、脳の手術の様な対処は大学病院のような所でしかおこなえず、原因究明程度にしかなりません。

更に厄介なことですが、大抵は3、4日元気であったのが、前触れもなく死んでしまうことがあります。

こういう事故にあった患者さんには、そういうことが起こる可能性があるということを伝えていますが、僕自身も3例ほどしか見たことがありません。

非常に残念なことですが、ついこの間も、事故により入院していた子猫が、食欲も良くなり、元気も出たためお返ししたところ、突然お亡くなりになるということがありました。

脳というのは手出しができず、各種の治療も困難な内蔵です。

できるのは、頭への衝撃を与えるようなことを起こさない様に注意喚起することだけになります。