猫の特殊な腎不全
猫ちゃんは元々エジプト発祥の動物で、少ない水分でも、腎臓が頑張って血液をろ過し、尿毒素を取り除く、ということを行っているため、その分腎臓が酷使され、腎不全になりやすい、という傾向があります。
それとは別に、ペルシャやヒマラヤン、およびその血統の血が混じっている場合稀に、多発性腎嚢胞という、腎臓全体に嚢胞ができて、若いうちに腎臓がやられてしまうこともあります。
その他にも、決まった品種は無いのですが、若いうちから腎臓が萎縮していってしまう様な病気も存在しています。
これらの腎臓の病気は、治す、ということができないため、少しでも腎臓の負担を減らす、腎血流を増やしてやる必要があります。
最も良好な効果を示す薬としては、ラプロスという、比較的新しい薬が効果的と言われていますが、かなりの値段がかかります。
続いてセミントラというシロップ状の薬があり、こちらも価格が張りますが、投与しやすい様になっています。
最後に、値段が安く、腎不全までの猶予を伸ばす薬として、アンジオテンシン変換酵素阻害薬、アンジオテンシン拮抗薬、などの錠剤があります。
これらはセミントラとほとんど同じ効果を示しますが、錠剤を飲んでくれない猫ちゃんもおり、投与のしやすさではセミントラがうえになります。
これらの特殊な腎臓病は、エコーでの健康診断の際に、腎臓の構造がおかしくなっていることで発見されることが多く、血液検査や、外見的な検査では発見できないため、定期的な健康診断をオススメしています。
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