ワンちゃん猫ちゃんの膵炎

膵炎はワンちゃん、猫ちゃんともにとても厄介な病気です。

なぜかというと、2年ほど前に新薬として登場したブレンダという膵炎や体内の炎症を抑える薬を注射する以外、治るまで待つ、ということしかできないためです。
(ちなみにブレンダはあくまで膵炎治療薬です。肝炎や腹膜炎にも効果があることが判明しているだけで、適用外使用になります)

膵炎の症状の中には激しい嘔吐や、強い痛みを呈するものもあります。
この場合、当院では入院を勧め、点滴や痛み止めを使用しながら、病院内での治療を行います。

一方で、嘔吐や痛みが強くない場合は、入院はストレスになってしまいますので、通院でブレンダを打たせていただき、お家でいつものように暮らしてもらっています。

もちろん、100%膵炎が治る、ということはありませんがブレンダが発売されるまでは、ほとんど対症療法して、回復を待つことしかできなかったものが、このお薬ができたために、膵炎でお亡くなりになる子がかなり減少しました。

また、このブレンダはワンちゃん用のお薬なのですが、つい最近、猫ちゃんでも使用できることが発売元から発表されました。

ちなみに、膵炎だけで検索すると、明確な治療法が無い、と出てしまい、とある飼い主さんに、治療薬なんて無いじゃないか!とクレームを受けたことがありますが、ブレンダ、膵炎、と検索すると、しっかりと急性期膵炎治療薬と出てきます。

0コメント

  • 1000 / 1000