多血症

つい最近までこの症例に出会うことが無いくらい、珍しい症例なのですが、ここ数ヶ月の間に3例も経験することになりました。

どういうものかというと、体の中の赤血球が増えすぎて、高血圧で脳溢血や、腎不全などを起こす病気です。

多血を治す薬、というのもあるのですが、非常に価格が高く、ワンちゃん、猫ちゃんに使えるかはあまり良くわかっていません。

そのため、治療としては、血を抜いて、代わりにリンゲル液を入れてあげるのが主な治療法となります。

当初、全く見たことが無かったことから、対処ができませんでしたが、何故か3症例も連続で多血症の子が診察に来たため、今では対処が可能になりました。

難しいのは、血がドロドロのため、手や足の血管では大量の血液を抜くことができず、首から血を抜く必要があることです。

首の血管には針を刺すのが難しく(針を勢い良く刺さないと、血管が避けてしまうため)、その子によっては鎮静剤が必要になることもあります。

また同じ症例に出会うことがどのくらいあるかはわかりませんが、同様の治療が可能です。

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