心臓病、腎臓病
よく、獣医の間では、犬は心臓から、猫は腎臓から歳を取っていく、と言われます。
ワンちゃんの場合、心臓に起こる病気はほとんどが僧帽弁閉鎖不全症と言うもので、聴診器で簡単に診断することができます(極稀に、突然僧帽弁が切れて発症する子もいるにはいます)。
一方で、ネコちゃんの場合、腎臓病はある一定以上に病気が進行しており、かつそのタイミングで血液検査を実施してやっと診断することができます。
この、ある程度病気が進行してから、というのがやっかいで、気づいた時には治療が困難なレベルになっていること良くあります。
また、心臓病と腎臓病が併発することもあり、こうなると良好な治療ができなくなることが、ほとんどです。
心臓を治療するためには、利尿剤等を使用して、血圧を下げることで、心臓の負担を減らすことができますが、同時に利尿剤により腎臓に負担がかかってしまいます。
その逆に、腎臓を治療するために、体内の血液量を増加させるために点滴を行う(腎臓に渡る血液が増える)ことがおおいのですが、血液量を増加させることで、心臓に負担がかかってしまいます。
出来ることなら、なるべく腎臓病、心臓病ともに早期の発見をし、どちらの治療もできない、という状態にならないようにするのが一番です。
身体検査はコマ目に行うのが良いかと思われます。
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