避妊および去勢手術のメリットについて
まず、有名なのは、乳腺ガンの予防が挙げられます。
一度も発情が来ていない犬猫において、手術を行うと、95%の確率で乳腺ガンの予防が可能です。
また、一度発情が来てしまったあとでも、9割方、乳腺ガンにかからなくなります。
一方、それ以後、二度目の発情が来てからの手術は、予防効果が無くなります。
また、子宮蓄膿症の予防が挙げられます。
卵巣だけ取る手術でも、子宮もとる手術でも、完全に子宮蓄膿症を予防することができます。
ちなみに避妊手術をしなかった場合、子宮蓄膿症の発症確率は3割ほどになります。
これらは犬猫の話ですが、ウサギの場合、非常に子宮ガンになりやすく、避妊手術をしなかった場合、寿命は訳5年目、した場合は10年近くと、倍以上の長さになります。
全員が老齢になってから発症しますので、避妊手術は必ず行っておくことをお勧めいたします。
次に去勢手術になります。
これはまず前立腺肥大症の予防が可能です。
前立腺肥大になると、人間と異なり、排便が困難になることが多いです。
また、ひどい場合、前立腺からの出血により死亡したり、前立腺膿瘍という、膿貯まりが出来上がり、その部分が、破裂して、腹膜炎になることもあります。
他には会陰ヘルニアという、肛門の左右に空間が出来、そこへ直腸がはいり込んだりして、自力で便が出来なくなったり、ひどい場合は膀胱がこの隙間に入り込み、排尿が出来なくなり、腎不全を起こして死に至ることもあります。
明らかに寿命の延長が認められ、避妊手術も去勢手術も、簡単な手術であるため、より安全な若いうちに手術を行い、上記の危険な病気にかからないようにしてあげましょう。
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