ウサギの胃拡張
ウサギは牧草を食べる性質から、お腹の中が常に発酵しています。
そのため、季節の変わり目など、食欲が落ちると、食べ続けることで胃腸が蠕動していますので、あっという間に胃腸がガスで膨張してしまいます。
これをそのままにしておくと、内側からの圧迫で胃腸が壊死し、死んでしまいます。
大抵は胃腸を動かしてあげるお薬で改善してくれるのですが、すでに多量のガスが溜まっていたりすると、間に合わずに死んでしまうこともあります。
当院のハト(ウサギの名前)も、季節の変わり目のたびに食欲不振を起こし、薬を与えていたのですが、腸の動きの回復が悪く、昨年お亡くなりになってしまいました。
このようにウサギの場合、ただの食欲不振と思わず、なるべく早く診察に来ていただけると良いかと思います。
ただし、まれに発酵の速度がとても早く、食欲不振から一日程度しか経っていないのに、お腹がパンパンになっており、お薬でも間に合わない子がいることも事実です。
0コメント