実はコロナと一緒に、人類を苦しめていた悪魔

皆さんは世界各地でコロナが猛威を振るっていた頃に、アフリカ、東ヨーロッパ、インドで地獄の様な現象が起こっていたのを知っていますでしょうか。

それは蝗害です。
詳しく言うと、普段は大人しいイナゴ(サバクトビバッタ)が、餌が無くなると凶暴化&大増殖して、作物をすべて食べつくしてしまう災害です。

この蝗害は、「ヨハネの黙示録」に奈落の王とまで言われる、「アバドン」と言う悪魔として書かれるほどの大災害です。

ちなみに日本では、明治にある程度の蝗害が置きましたが、餌が豊富な日本ではまず起こることはありません。

蝗害は、基本的にはサバクトビバッタと言われるイナゴの一種がアフリカで凶暴化(群生層と言われます。長くなるので、凶暴化について知りたい方は群生層を調べてください)し、東ヨーロッパ、インドを経由して、ヒマラヤ山脈で凍死して事態は収束します。本来なら。

2020年から始まった、今回の蝗害は一味異なり、イナゴ達はヒマラヤ山脈に行かずに、インドに戻ってしまったのです。

国際連合食料農業機関(FAO)が頑張って、殺虫剤をまいたり、凶暴化の原因を突き止めて、その部分の遺伝子を潰すように頑張ったり、イナゴの頭に発信機をつけて、先回りして殺虫剤をまけるようにしたり、様々なことをやりました。

しかし、2023年に蝗害が収束した理由は雨が振らなかったから。
FAOはお金が無くなるほどに頑張りましたが、イナゴの特徴として、卵の羽化には雨が不可欠なんです。

FAOは頑張りました。もうお金が無くて、寄付を募るほどに頑張ったのですが、最終的にイナゴを駆逐したのは干ばつという、別の災害だった訳です。

干ばつに例えられる物に、ゾロアスター教の「アパオシャ」という悪魔がいます。
人間が頑張って蝗害を何とかしていても、「アバドン」という悪魔を倒したのは「アパオシャ」という別の悪魔だったということですね。

とはいえ、蝗害はアフリカ辺りではしょっちゅう発生しています。

イナゴの凶暴化を防ぐ遺伝子治療なんかは、今後、かなり役に立ちそうです。

0コメント

  • 1000 / 1000