まるでフィラリア養殖場になってしまっている
数年前の話です。
詳しいことは、曖昧に書かせていただきます。
当然の話ですが、フィラリアはフィラリア陽性犬の血液を蚊が吸って、その後、正常なワンちゃんの血を吸うことで、フィラリアを感染させていきます。
つまり、自分の家の周りにフィラリア陽性犬がいればいるほど、移される可能性が増えてしまうということです。
という訳で、冒頭のとあるお家の話になりますが、7〜8匹のワンちゃんを飼育しており、すべてがフィラリア陽性でした。
そのため、毎年のフィラリア予防をしっかりと行いつつ、アナフィラキシー・ショックを起こさないような治療法を考えさせていただきました。
ですが、めんどくさいし、お金もかかるから嫌だ、と言うのです。
結果、自宅のワンちゃんは将来的に心不全で亡くなることになりますし、周囲の家のワンちゃん達にフィラリアをバラまいている状況になっている訳です。
題名のように、まるでフィラリア養殖場。
下手をすると、当院から車で10分もかからない場所でそんな状況な訳です。
当院に来院する人の中には「今までフィラリアに感染したことが無いから、予防をしなくて良いです」
なんてことを言う方もいます。
それは当然ながら、周囲の人達がしっかりと予防をしているからですし、
それに、今まで感染してないからそんなことを言うことができるのであって、感染してたらそんなセリフを言うことはできないでしょう。
ついつい、おかしなことを言うなぁ?と思ってしまいました。
こてはし台団地内はそれほどでもないのですが、横戸町や内山町のような北側、大日町のような東側になると、フィラリアがいて当たり前のような状況になっています。
一番安い錠剤であれば、ほとんど予防にお金はかからないのに。
本人は可愛がっているつもりなのでしょうが、人間で考えたらどうでしょう?
虐待同然だと思いませんか?
不治の病が月数千円で予防できるのに、めんどくさいとか、目に見えないから異常は起こってないとか判断する神経ははっきり言って理解できません。
ちなみに、猫ちゃんはワンちゃんの約20分の1の確率でフィラリアに感染すると言われていますが、当院の猫のチビはしっかりと毎月予防しています。
上記の通り、猫ちゃんはフィラリアに感染する確率は相当低いので、フィラリア予防をするかどうかは、飼い主さんにお任せしています。
猫飼いの皆さんも、よろしければ予防してあげるとよいのではないかと思います。
余談ですが、フィラリアが感染するのはワンちゃんだけではありません。
すべての犬飼いの方が予防をすればフィラリアが完全にいなくなる訳ではないんです。
毎年の検査で陰性であっても、予防はしっかりとしてあげましょう。、
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