いないいないばあ!

ちょっとした豆知識ですが、赤ちゃんがいないいないばあをすると、あんなにケラケラと笑うのは何でか知っているでしょうか。

当然ながら、大人になった僕達は、赤ちゃんがどう感じるか、という感覚を失ってしまっています。

例えば、成長するに連れて、赤ちゃんが失う能力として、完全記憶能力が挙げられます。
そう、赤ちゃんは見たもの、聞いたものなどを全て覚えていられるんです。

ですが、次第に要らない能力として、そこまでの記憶力を失っていきます。

さて、いないいないばあに関してですが、大人が顔を隠した瞬間、赤ちゃんにとっては、見えなくなるのではなく、消えてなくなる様に見えるそうです。
そして、ばあ!で手を開いた瞬間、いなくなったはずの人が突然現れる。
そう見えているんです。
あの赤ちゃんの大きな反応も、納得ですよね。


ちなみに、完全記憶能力のついてですが、あると便利!と思う人は多いかと思います。
なのに、何故いらない能力として捨てられていってしまうのかですが、本当に完全記憶能力を持ったまま大人になった人は、こんな能力いらなかった、とか、世捨て人の様に一人で孤独に暮らすようになったりするそうです。

なぜなら、どんな昔の記憶も、ついさっき体験したかの様に感じてしまうから。

完全記憶能力者にとっては、5歳の頃に兄弟に叩かれた=ついさっき叩かれた、のと同じなんです。

良いことだけを覚えてられるなら、何の問題も無いでしょう。
でも、完全記憶能力を持つ人達は、さっき変な人に怒鳴られた、さっき痴漢にあった、さっき二日酔いになって、頭が痛くなった、なんなら常に苦しいことを体験し続けているのだそうです。

もちろん完全記憶能力者にも段階があって、感情は記憶していないタイプ(こっちの人は普通に生活出来るそうです)、感情も記憶してしまうタイプ(こちらが上記の人達です)

人生をずっと苦しい思い出を忘れられずに生きる(もちろん、風景や風の温もり、痛みまで全てです)と言うのはどれだけ苦しいんでしょう。

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