猫の脇の下の手術(もしくはケガ)。何故か傷が塞がらない不思議。
この、脇の下を深く怪我したり、手術をしたりすると、傷が塞がらなくなる現象に関して、何故か知らない獣医の方が結構多いのですが(実際に知り合い、複数人に聞いたところ、知らなかったとのことでした)、つまるところ、横っ腹ではなく、完全に脇の下の部分を手術するのは危険と言われています。
なぜかと言うと、そこを手術してしまうと、キズが全く治らなくなってしまうことがあるからです。
常に動いていることが原因とも言われていますが、手術だけではなく、ケガでも同様のことが起こることもあります。でもワンちゃんでは同じことは起こらないため、不思議ですよね。
実際に代診をしていた頃、院長が診察をしていたところを見せて頂いて、脇の下をケガした猫ちゃんが来院してきました。確かまだまだ、獣医になって1、2年の時だったと思います。
院長は経験豊富で、そこをケガした猫ちゃんの飼い主さんに対して、ケガを縫って抗生物質を使っても、一生開いたままになる可能性があることを伝えていました。
実際にその子は何度縫ってもキズが開いてしまい、その一方で、本人はキズが開いたままでも気にせずに普通に暮らしていました。
また、瘤が出来てしまい、手術をしたらキズが治らなくなってしまった獣医の話も聞いたことがあります。
何故治らないのか、詳しいことはわかっていません。
ですからもし脇の下に瘤ができたとしても、完全に悪性腫瘍だと判明した時のみ手術するか、まだ瘤がとても小さい段階ですぐに手術してしまうのが一番だと言えます。
こんな重要なことなのに、どの本にも記載が無いから、余計に失敗する先生が増えてしまうのではないでしょうか。
猫ちゃんの脇の下に深くキズがつくと治らない可能性があり危険。覚えておきましょう。
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