薬が飲ませられない

薬を処方されても、それを投薬できない方というのは、かなりの頻度でいらっしゃいます。

大型犬などは、餌に混ぜてそのまま気づかずに食べてしまうことが多いのですが、小型犬や、猫ちゃんへの投薬は何かに混ぜても、それごと食べてくれない場合、かなり困難になります。

中には嚙んできたり、爪を立てて来る子もいるでしょう。

当薬用おやつ、というのも良くありますが、発売しては販売中止になるのを繰り返しているのを見ると、あまり効果がないのでしょう。

効果の高い方法として、薬をしっかりと砕いてチュールに混ぜる、というのは結構うまくいく、という人が多い様子です。

最も投薬が大変なのが、口内炎になった猫ちゃんでしょうか。
そもそも何も食べてくれないため、薬を混ぜて食べてもらうことができません。

こういう場合、長期間効果のあるステロイドで、口内炎を抑えることが多いです。
ステロイドの副作用に関しては、まず猫ちゃんは副作用が出にくいこと、若いうちはほぼ出ることがありません。

しかし、高齢猫(糖尿病になりかけ)、口内炎やアレルギー治療のためにずっとステロイドの注射を続けてきた、などのこは、ステロイドの使用により糖尿病にかかっしまうことがあります。

ですが、そのことをちゃんと説明させてもらうと、やはり口をすごく痛がること、その状況での投薬は辛いことを、ご理解してしていただいて、長期作用型のステロイドを使用することが多いです。

正常な子でも飲ませ辛いのに、口が痛くて泣き叫んだり、攻撃してくる猫ちゃんには投薬はかなり困難と言えるでしょう。

一方で、慣れているワンちゃんは、嚙まれないように上唇を歯の下に持っていく様に上顎を掴み、そのまま手ごと口の中に入れて、喉元に落とす、当いった感じでしょうか。
乱暴に見えますが、慣れると本人も特に苦しくなく、スッと飲むことができます。

中にはどうしても投薬が必要なのに、投薬ができない、という方がいて、そういう方には、面倒だとは思いますが、通院して僕が投薬させていただいています。

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