肥満細胞腫
簡易的な検査では悪性、良性の区別がつかず、悪性の場合、見えないタコの足の様に細胞を周囲に伸ばして、拡大、転移、超高確率の再発を起こす、非常に厄介な腫瘍です。
更に厄介なのが、悪性、良性の最終的な判断をする、病理学検査所の先生達の間でも、場合によってはしっかりと区別がつかない、という特徴をもっているというところでしょうか。
稀ではありますか、取り切った上で、良性、と診断されたあとで、再発や転移を起こすことすらありえます。
非常に危険な腫瘍と言えますが、一つの希望として、とある薬が効く可能性があります。
大体4〜5割の可能性で、グリベックという薬が効果をあらわしてくれ、非常に危険な状態であっても治ってしまうことすらあります。
問題はこのグリベックが非常に高価というところでしょう。
また、面白い特徴があって、パグにこの腫瘍ができた場合、ほぼ良性であり、適度に切り取るだけで再発もせずに治療できてしまうことが多いのです。
もちろん、中には多発性肥満細胞腫と言って、体中に肥満細胞腫ができてしまうパターンもあったりします。
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