ワクチンアレルギーについて

ワクチンは色々な病気を予防する、というメリットがありますが、デメリットについてもおはなししておこうかと思います。
ワクチンアレルギーについては、非常に稀に起こる、ワクチンに対する過剰な反応です。
主に、顔面の腫脹や嘔吐など、軽い症状を示す、ワクチン接種後、時間が経ってから起こるものと、
アナフィラキシーショックといって、接種後すぐに起こり、心臓の拍動が弱くなったり、低血圧になって死亡することもある、恐ろしいタイプのものがあります。
これが起きた場合はすぐにアドレナリンを打って、点滴等の症状に対する治療が必要になります。
ただし、発症の確率は1万頭に一頭くらいとも言われています。
また、小型犬に多いと言われていることから、ワクチン接種量を減らすことで、発症を抑えることができるという論文も発表されています。(実際、大型犬も小型犬も打つ量が同じなので、それが理由になっていると思われます)
さらに、なるべく体調の万全な時に打つのも、ワクチンアレルギーを予防する方法の一つです。
またワクチン製造会社の頑張りで、年々ワクチンアレルギーを起こす症例が減ってきているようです。
これはワクチン内のタンパク量が要因になっているのですが、気になる人は来院した際に質問していただければ、詳しい話ができると思います。
今回の話でワクチンを打つのが怖い、と感じる方もいらっしゃるかと思いますが、打つか打たないかについても、いつでも、相談していただけると有難いと思います。

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