猫風邪

よく猫風邪、と言われているのは、正式には猫伝染性鼻気管炎と言います。

たかが風邪、と言えるものではなく、長期間治療せずにいると、猫自身の目や鼻をばい菌が改造して、一生の住処を創りだしてしまいます。

そうなると、常に涙が出ている猫ちゃん、常に鼻水を流している猫ちゃんになってしまいます。

しかも、そうなると完全な治療法はありません。

また、猫風邪の恐ろしいところは、感染が酷くなると、膿胸と言って、胸の中全体に膿が溜まって、呼吸が困難になっていきます。

こうなると、胸の中の膿を取り出して抗生物質を使用することになるのですが、これだけでは治らないことが多く、胸の中にチューブを入れて細かく洗浄し、ばい菌に対応した抗生物質を使用して治療していくことになります。

ただし、どんなにキレイにしても再発することがあるのと、ただでさえ、呼吸が苦しくなっている状態の子を手術する、というリスクがあります。