去勢していない雄犬の病気
雌のワンちゃん、猫ちゃんは、発情時の声がうるさい、将来的な癌や子宮蓄膿症の予防のために、進んで実施する方が多いですが、オス猫はともかく、雄犬の去勢をお父さんが可哀想だからやらない、という方がよくいらっしゃいます。
しかし、特にブリーディングをしないのなら、ぜひ去勢は実施するべきだと思います。
なぜかというと、若いうちはいいですが、歳をとってから、前立腺肥大、前立腺膿瘍、前立腺癌などや、会陰ヘルニア(肛門の横に穴ができて脱腸や膀胱が入り込んでしまう病気)などにかかることがあるためです。
前立腺肥大は大腸を圧迫して、ウンチが踏ん張っても出ずに苦しんだり、膿瘍は破裂した場合腹膜炎を起こして命にかかわります。
前立腺癌は手術がとても難しく、癌専門医の獣医でもうまく取れるかわからない様な、厄介な腫瘍です。
会陰ヘルニアは先ほど書いた通り、脱腸すると、完全に便が出せなくなりますし、膀胱が入り込むと、尿が出せずに死んでしまうことも多い病気です。
去勢手術はそんなに難しい手術ではないため、将来を考えて行ってあげると良いかと思います。
また、ストレスを緩和する効果もあると言われています。
ちなみに、去勢してないオス猫は去勢しているオス猫と変わりなく、特有の病気にはかかりません。
ただし、発情期には夜に鳴き続けたり、マーキングが酷かったりと、去勢をした方が良いことが多いです。
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